読書を趣味にする子を育てる

2023年3月12日 Vol.962

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。

読書はお子さんの人生を変える

本日のブログのテーマは、「読書を趣味にする」です。読書を習慣的に楽しむ方法を考えてみます。

私は大学院を卒業してから10年ほどビジネスマンとして働いてきました。尊敬すべき「優秀なビジネスマン」と言われる人々も何人か見てきました。

「優秀なビジネスマン」と呼ばれる人々の中に、日常的に読書をしない人はいないと言えます。(「読書」以外の方法で情報収集と考察をする人はいましたが)

ビジネスで結果を出すためだけでなく、人間として広い視野を持つためにも、「日常的な読書」は非常に大きな価値があるはずです。

私自身、読書をするようになったのは大学生時代の後半からです。大学入学までは、ほとんど全く読書をしなかった人間でした。テレビを見て、ゲームをしていたので、読書とは全く無縁でした。

中学校の夏休みの宿題では、3年間同じ本で読書感想文を書きました。そして、その本は小5の時に読んだ「織田信長」の伝記でした。

私が言えることは、「読書が人間の幅を大きく変える」ということです。今の自分が大した人間だとは思いませんが、それでも「読書習慣を持つ前の自分」が極めて薄っぺらな人間であったことは断言できます。私自身があの時の延長で今に至っていたとしたら、想像するだけでゾッとします。

子供の人生にとって、「習慣的な読書」のある人生とない人生は、全く異なるものになるはずです。もしお子さんに読書習慣がないのであれば、その習慣をつけさえてあげる。それは親として莫大な財産を残すこと以上に、お子さんの「幸せ」に貢献できるはずです。

親の関心が子供の関心

これは読書に限らないのですが、「親が関心を持つ対象」がそのまま「子供の関心の対象」となります。塾の現場で多くの親子関係を見てきましたが、そのことは強く断言できます。

親が「学歴が大切だ」と思っていれば、子供の関心が「学歴」に向きます。親が「偏差値が大切だ」と思っていれば、子供の関心は「偏差値」に向きます。親が「読書が楽しい」と思っていれば、子供の関心が「読書」に向きます。

子育てをした方であれば誰しも経験のあることだと思いますが、子供は「親の関心」に非常に興味があるものです。大人が見ているもの、食べているもの、好きなもの。そういったものに、実に頻繁に「首を突っ込む」と感じませんか。

ですから、話は簡単です。お子さんの関心を「読書」に向けるためには、親の関心を「読書」に向ければ良いのです。

親の関心を子供に伝える

お子さんが喜んで読書を続けるためにできることをお伝えします。

もしお子さんが本を読んでいたら、その本に興味を持ってください。いろいろとお子さんに質問をしてみてください。「その本を選んだ理由」「その本の良いところ、悪いところ」「本を読んで感じたこと」「なぜそう感じたのか」といったことを、「ただ興味を持って聞く」ことが重要だと思います。その子の答えたことを修正する必要はありません。「ただ興味を持って聞く」だけです。お子さんの「もっと話したい」と感じるようなら、最高です。

更に高等な技術をお伝えします。「お子さんが読んでいる本を自分も読む」です。お子さんの感想を聞きながら、親の感想も伝えたり、同じ本の話題を共有したりします。お子さんが「面白い」と思う本を、親が読んでみる。そこで見える景色もたくさんあるはずです。

私自身は生徒から勧められた本は必ず購入して読むようにしています。読んで感想を本人に伝えます。その子と私で、感じ方にどういう違いがあるのか、どういう共通点があるのかを話して楽しみます。

お子さんにとって「誰かと一緒に楽しめる」という楽しさであれば、読書はより取り組みやすいはずです。親子で読書に取り組んでみることをお勧めします。

つばめ学院では、日々の授業前に5分程度の塾長講話を設けています。その中では、いろいろな本のご紹介もしています。

読書習慣のない子にとって、「なんだかわからない本」はハードルが高いです。事前に「どんなことが書いてあるのか」「どういう点が面白いのか」「読んだ人がどんなことを感じたのか」を知っておくことで、読書のハードルが下がります。ある程度の「ネタバレ」をさせつつも、「一番おいしいところ」を本人の読書体験に委ねるのは、読書体験が浅い子には非常に有効です。(「ネタバレ」がなければ、そもそも本に興味を持っていないですから。)

4〜5月にかけては、塾内での読書感想文にも取り組んでもらいます。課題図書は全て塾長が読んで選んだ本ばかりなので、ご相談頂ければお好みに応じた本を選んであげられます。そして何より、どの本を読んでも内容を「共有できる人」が目の前にいます。それぞれの本に熱い思いを持っていますので、感想を聞かせてくれると熱烈に反応します。

お子さんが読書をする初段階においては、その「環境」というものも非常に重要かもしれません。お子さんに「本を読ませて終わり」にしないで、「読書を継続する」ための環境を考えてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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