受験で悩む親の話

2022年6月9日 Vol.940

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。

突然ですがTwitterを始めました。 よろしければ、是非ともフォローしてください!

さて、そのTwitterです。FacebookやInstagramとは違った投稿が多いように感じます。
特に愚痴や悩みといったネガティブな意見もかなり多くあがっています。
そんな中で気になったのが、受験生を持つ親のお悩みです。
「成績があがらない」「子どもが勉強しない」「何が正解かわからない」。
そんなお悩みが実に多くあがっていました。

今日は「悩む受験生の親」と向き合うプロとして、私の思うところを書いてみようと思います。

受験生の親は苦しい

言うまでもないことですが、受験生の親というのはとても苦しいものです。 自分が手を動かして、我が子の成績を上げられるのであれば良いですがそういうわけにはいきません。
いや、自分でできないからこそ苦しいものです。
実は私も去年、はじめて受験生の親というものを経験して、その事を嫌というほど味わいました。
今日はその時の経験も踏まえつつこの先の記事を書いていければと思っています。

塾屋で良かったこと

私は親として我が子の受験と向き合うことになったのですが、「知ってて良かったな〜」と痛感していることがあります。
それは「受験の価値は結果にはない」ということです。
これは単なる綺麗事ではなく、これまでの卒業生が人生の一部をかけて私に見せてくれた真実なんです。
最終的な結果が不合格で終わっても、その後の生活で大きな成長を遂げる子がいます。逆に合格という結果を手にしながらも、その後に苦しい思いをする子もいます。
本質的に大切なのは「結果」ではありません。
「結果」よりも大切なことが「経験」なんです。その子が受験期にしか経験できないような日々を過ごすことができればそれはかけがえのない経験になります。他方、なんとなく日々を過ごして結果のうえでの「合格」を手にしただけでは、その後に学校や社会という壁の前で大きな苦労に見舞われます。

さらに重要な点があります。
多くの「親の不安」の対象は「結果」にあります。
「勉強が間に合わなかったらどうしよう」「偏差値があがらなかったらどうしよう」「合格できなかったらどうしよう」なんです。
しかし、そこは安心して頂いて良いと思います。そんなことは「どうでもいいこと」だからです。
我が子の成長を第一に考えるのであれば、「ちゃんと受験と向き合えているか」を問うべきなんです。
私は塾の人間として、その事を「知っていた」ので、受験生の親になった時の不安は他の方よりはいくらか軽かったと感じています。

もう一つの大切なこと

更に大切なポイントがあります。
Twitterに苦しい胸中を明かされていた保護者の方々にお伝えしたい事です。

それは、「受験とは親の成長でもある」という事です。
これはもちろん、これまでの卒業生の保護者の方々が私に伝えてくれた事です。
「成長」ということは、「できない」が「できる」になるということです。
最初は「できない」ということです。
「できない」が当たり前なんです。「できない」からがスタートです。それを知っているだけでも大きな違いになるはずです。

思わず感情的に言って後悔することがあります。
想いが伝わらずに絶望的な気分になることもあります。
良かれと思って言ったことが、受験生を傷つけてしまうこともあります。

その全ては「親の成長」に活かせば良いのではないでしょうか
正解なんていりません。
我が子の将来のために本気で悩み苦しむ親が、受験生にとっては必要なんです。
悩んで当然。苦しくて当たり前。そういうものですから。

受験生の親は、我が子が「自分の思った通りにならない」ことを身を以て知るという「成長」をするのかもしれません。

親が「我が子以上に成長してやるぞ」と思って臨むと、今までとは違った景色が見えてくるのではないでしょうか。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。