君の努力は、決して無駄にはならない

2025年9月14日  Vol.1010

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。

つばめ学院では昨日から、中3生向けの入試特訓をスタートさせました。

県立入試の本番まで全18回の特別プログラムです。

入試特訓では、毎回私が受験や勉強、場合によっては人生に関するお話を短くお伝えしています。今日のブログは、今年度の入試特訓第1回でお話した内容をご紹介します。

目を背けたい話

第1回は生徒たちの意識を変える狙いもあり、多くの子が直視したくないようなテーマから始めることにしました。

その内容は「受験は”落ちる”ことがある」というお話です。中3の今の時期は、まだ「なんとかなる」と思っている子が多いです。だからこそ、「落ちることがある」という事実を正しく認識することで、今後の取り組みの意識が変わる可能性があります。

「受験で落ちる」ということが起きる理由は明確です。結果が基準に満たないからです。

このシンプルな事実が壁として目前に現れる経験は、多くの中3にとっては人生初の出来事かもしれません。だからこそ、現実として正しく受け止めてもらうことが大切です。

間違ってはいけない点があります。それは、「頑張ったから合格」「頑張らなかった不合格」ではないという点です。不合格になるのは「基準に満たなかった」からです。

認識を変える

もう少し考えを進めてみます。

なぜ「受験で”落ちる”」のは嫌なのでしょうか。

もちろん、希望した学校に通えないというのは嫌な理由の1つになるはずです。しかし、理由はそれだけではないですよね。

それ以上に受験生にとって大きな理由があるはずです。

それが、「どんなに頑張っても、合格しないと意味がない」という考えです。つまり、一生懸命に頑張った結果として不合格で終わってしまえば、それまでの努力が報われなくなってしまう恐ろしさ。そういうものが意識的または無意識的にあるのではないでしょうか。

昨日のお話の目的は、この認識を変えることでした。

「君たちのこれからの努力は、その後に何が起きようとも全くその価値が下がりはしない。まして、なくなりもしない。君たちがなすべきことは、日々、自分にできることを1つ1つ積み上げていくこと。その積み上げた価値は、何が起きてもなくならないし、崩れない。どうか安心してほしい。全力で積み上げよう。」

そう伝えて、第1回のメッセージとしました。

受験生の保護者の方へ

最後にこれから本格的に後半戦を迎える受験生の保護者の方に向けてお伝えします。

数年前の中学受験を迎えた保護者のポストを見かけました。「私立中受験に10連敗して、もう死にたい」とありました。想像するだけで胃が痛む思いです。

それを見て、私は次のポストをしました。

親の力で合格をとらせる」ことはできない。でも、お子さんが10年後に「あの最悪の時期に、笑顔で接してくれたね。」と思い出すような「いま」を作ることはできる。私はそう思います。

本質的には受験勉強全般に言えることだと思っています。親の頑張りでお子さんの偏差値を上げることはできません。塾の先生だけが頑張ったって難しい。偏差値が上がるのは「お子さんが頑張ったから」です。

でも、お子さんが頑張るように「働きかけること」は親にできることですし、お子さんが気づくのを「待つこと」も親にできることです。

親が「親にできること」を頑張り、受験生が「受験生にできること」を頑張って、その結果として貴重な1年を過ごすことができれば、受験という試練が素敵な思い出になると思うのです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

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