やる気スイッチの入れ方、脳科学から考える!〜家庭でできる声かけとは〜
2025年7月16日 Vol.1008
つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。
塾長の関口です。
先日、塾生の保護者向けにオンライン保護者会を実施しました。
アンケートでいただいたご質問について、今日のブログで取り上げようと思います。
質問の内容は「やる気スイッチの入れ方を教えてください」というものでした。
他塾の言葉にはなりますが、「やる気スイッチの入れ方」についてお伝えします。

自分のやる気を出す方法
今回は「自分のやる気」と「他人のやる気」について分けて書きます。
ご家庭でも、この2通りの「やる気」の出し方を活用してみてください。
まずは「自分のやる気」についてです。
やる気の正体を現代の脳科学はすでに解明しています。
脳の「側坐核」という部位から「アセチルコリン」という物質が分泌されている状態が、「やる気が出ている」状態であると言われます。
そして、その「側坐核」ですが、これは周辺部位が活発に活動しはじめると活動することが知られています。
このことから、やる気=アセチルコリンを分泌させる方法は明らかになります。
それは、「とりあえず始める」です。
これは多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか。
やる気が出ないながらも、無理やり始めてみたら夢中になって続けたという経験はありませんか。それがこの原理です。
これを実行するために、私は生徒に「まずは10分だけやってみよう」と声がけしています。
やる気が出るのではなく、「まず10分」を始めてみる。これが、自分のやる気を引き出す秘訣です。
他人のやる気を引き出す方法
今回のご質問は、保護者の方からいただいたものです。
つまり、「自分のやる気」というよりは「我が子のやる気」を引き出す方法を知りたいのだと思います。
上記の方法をお子さんに伝えていただいても良いのですが、より直接的にお子さんのやる気を引き出すための方法もあります。つまり、自分ではなく「他人のやる気を引き出す方法」です。
その方法が「お子さんの話を聞く」というものです。
「なんだ、そんなことか」と思った方もおられるかもしれませんが、そんなことです。
ただし、評価や意見を挟まずに、なるべくその子の話を聞くことに徹してほしいのです。
それが「お子さんのやる気」を引き出してくれます。
「話を聞く」だけで「やる気」が引き出せる理由
単に「話を聞いてください」というだけでは納得しにくいと思いますので、その理由についてお伝えします。
人は「誰の言うことを聞くか」を考えてみましょう。
私は以下のような順位を考えています。
①自分
②自分の好きな人・信頼している人
③納得できる意見を言う人
そして、「話を聞く」という行動は、上記の①と②を得られるものだと思います。
実際に生徒の話を聞いていると、自ら「勉強しないと」や「ついついスマホを使いすぎて」と言葉にする子は多いです。そういう子に対してアドバイスするのは容易いですよね。
もし、自分から前向きな意見が出なかったとしても、話を最後まで聞いてくれた人を「信頼できる」と感じてくれる子は多いはずです。
「話を聞く」というと、その効果に納得できなかった方もいらっしゃるかもしれませんが、このように考えると十分に合理的であることがわかると思います。
是非、ご家庭でも試してみてください。