子どもを信じるスマホルール:自由と責任を育てるために

2025年6月11日  Vol.1007

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。

 

3週間ほどかけて、在籍生の保護者の皆様と面談を実施しました。

その面談で圧倒的に多かったご相談が「スマホ」に関するものでした。今日は「スマホのルール」について書こうと思います。

ルールは必要

まず大前提として、スマホの利用に関するルールは必要です。

具体的には「1日の使用時間」「夜の何時まで利用できるか」「使用できる場所(自室に持ち込まない)」などあるのが望ましいです。

また、「試験の1週間前」など特別期間用のルールを別途設けているご家庭も見られます。

私は程度の差はあっても、何らかのルールはあるべきだと思っています。「あとで困るのは自分だから、自己責任でやってよい」という考えを自由とは思いません。

自由とは、自ら判断のできる人に与えられるものです。その自由を獲得する成長過程にある子どもにはルールがあるべきです。「あとで困る」と分かっているなら、しっかり手助けをすることが大人の態度だと考えています。

本人にどう伝えるか

前置きが長くなってしまいましたが、今日のブログでは「スマホのルール」をうまく運用するための「本人への声がけ」と「親の心構え」をお伝えします。

まず、本人への声がけについてです。

「スマホのルールを設けることは、君のためになることなんだ」ということを是非お伝えいただきたいです。

お子さんのお話を聞いてみてください。ほぼ全ての子がスマホを適切に使いたいと思っているし、勉強だってできるようになりたい・やるべきだと思っています。

「うちの子は、スマホを無制限に使いたがっているし、勉強なんて絶対にやりたくない」と思っている方がいたら、それは親御さんの思い込みかもしれません。

スマホを適切に使いたいと思っている子に対して、「適切な範囲」を明確にして確実に運用するためのものが「ルール」です。お子さんの「なりたい自分」を叶えるために「ルール」があるのだと伝えてあげてください。

異議申し立ては受け付ける

次に親の心構えについて書きます。

「平日は1日に1時間まで」というルールに対して、「1時間半はほしい」という異議があれば、まずは受け入れてください。

「1時間」に対して「5時間」という要求では受け入れられないですが、「1時間半」であれば受け入れられるはずです。どのあたりなら妥協できるのか、お互いに話し合ってみてください。

この「妥協」には大切な意味があります。

「ルール」は決めることが目的ではなく、あくまで正しく運用するために決めるものです。お子さんが「自分が決めた」と感じることで、守らなければ、という気持ちが生まれるのです。

お子さんにとっては「愉快なルール」ではありません。本人の意思が前に向かなければ守られるはずがありません。そのための「自分で決めたこと」という形を大切にしてあげてください。

スマホは今の中高生にとっては、大切なものであり、厄介なものでもあります。だからこそ、親子でその取り扱いを考えることには大きな意義があるはずです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

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