学校の国語で高得点をとる勉強法

2022年6月23日 Vol.944

つばめ学院は埼玉県和光市にある「生徒を元気にする塾」です。

塾長の関口です。

今日から和光市内の大和中と和光二中は期末試験の一週間前になりました。

部活も活動が止まりいよいよ、本格的な試験勉強がスタートする日ではないでしょうか。

常々、教室では「試験一週間前には学校の課題を終わらせる」ようにと生徒に伝えています。

では課題を終えた以降の一週間には一体何をするのか。今日はその点について、「国語」の点数アップのための勉強法をお伝えします。

国語は勉強しにくい?

国語の試験対策と言って、お子さんはどんな勉強をするでしょうか。

「漢字の暗記くらいしかしない」という子も多いのではないかと思います。

真面目な子の場合は授業ノートを見返すかもしれません。

しかし、その程度で終わってしまっている事が多いはずです。

生徒達と話をしても、「国語は何をして良いか分からない」という声を良く聞きます。

確かに、英語や数学に比べると問題集を解いて「これが身についた」という実感が少ないはずです。

「どうせ学校の先生の好みで問題が変わるんだから準備するだけ無駄だよ」なんて意見も聞こえてきたりします。

今日のブログでは、試験前の準備によって確実に国語力を向上させて、かつ学校の試験でも高得点をとれる方法をご紹介します。

私も以前は「国語は点数を上げるのが難しい」と感じていたことがありますが、この方法に気づいてからはその心配が全くなくなりました。

「論点」をおさえよ

学校の定期試験の場合は出題される課題文が決まっています。教科書で指定された範囲の文章です。つまり、出題される課題文を事前に攻略することができるのです。

これは模試や入試のように初見の文章を読んで答える形式とは決定的に異なる点であり、大きなポイントでもあります。

では具体的な勉強方法をお伝えします。

1.教科書準拠の問題集を解く

2.答え合わせをして答えを理解する

3.理解したうえで問題と答えを覚える

この3ステップだけです。簡単じゃないですか。

もう少し細かく説明をしようと思います。

和光市内の中学が採択している教育出版の中1の教科書には「自分の脳を知っていますか」という東大の池谷裕二先生の文章があります。(池谷先生の話をしたいのですが、、、止まらなくなるので別の機会にします)

私の手元にある問題集では、「どうしてこのような奇妙な癖があるのでしょうか。」に傍線があり、設問がついています。

このような癖がついた原因について以下のA,Bに当てはまる文字を本文中から書き抜きなさい。

(A-2文字)をすばやく行うための(B-3文字)を進めたこと。

答えは、A:判断 B:効率化 です。

できる、できないはここで重要ではありません。答えを見ればいいんです。

そして、「奇妙な癖ができたのは、素早い判断をするための効率化の結果なんだな」と理解して「覚える」ことです。

多くの生徒が、ここで「できた」とか「できない」に目を奪われてしまいます。または「これじゃダメなんですか」に目を奪われます。

問題と答えを読んで理解して「覚える」なんです。

別の作品では「ベンチ」という文学が掲載されています。

設問には「りんごはフリードリヒにとってどんなものであったか、文章中から2文字で書き抜いて答えなさい」とあります。

答えは「宝物」です。

事前の勉強ではそれを理解して覚えればいいのです。「ああ、フリードリヒにとってりんごが宝物だったのね」という感じです。もちろん、それがどこに書いてあるかも重要なので覚えます。

去年の実例を書きます。

中2の教科書に「タオル」という重松清さんの作品があります。

その中で「”タオル”はおじいさんにとってどのようなものであるか(答え:漁師の象徴)」という問題が塾の問題集3冊に形を変えて載っていました。結局、学校の試験でも同じ論点が出題されました。

くどくどと書きましたが、ここで言いたいことは一点のみです。

課題文が決まれば「論点」は限られる

誰がどう読んだとしても、生徒に分かって欲しい論点なんて多くはないんです。あとはその論点を聞き方を変えて出題するだけです。

課題文に潜んだ「論点」を誰よりも多く「理解して覚えて」おくことができれば、当然ながら点数は上がります。

ずるくない?

最後に一点だけお伝えして終わります。

私が言っているのは「問題と答えを覚えろ」という事です。

こう言うと、「それはずるい」とか「そんなことで国語力がつくのか」というご意見もあると思います。

それに対しては「全くずるくないし、国語力はつく」と言えます。

「覚える」の前提には「理解する」があります。理解せずに覚えても試験では全く通用しません。そこで「どういう事かを理解する」努力は漫然とノートを見返すよりも遥かに生産的で能動的です。

模試や受験では初見の問題を解くわけですが、その初見の文章を攻略する手がかりというのはここでお伝えしている「論点」に他なりません。論点に対する感度を高めることは国語の成績を上げるだけでなく、お子さんが生涯にわたり手にする「文章読解能力」に直結するはずです。

お子さんは「国語の試験対策」をしていますか?

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

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